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原発は停止しない

野田首相は12月16日、「(福島原発の)原子炉は冷温停止状態に達し、不測の事態が発生した場合にも敷地境界における被曝(ひばく)線量が十分低い状態を維持できる」と宣言した(日経新聞WEB版12月16日)。この宣言に対してマスコミをはじめ各方面から様々な批判がでているのは当然である。

冷温停止宣言を批判する主な理由は、燃料が溶けて脱落し、どうなっているかもわからず、依然として放射性物質を出し続けている現在の状態は冷温停止の定義に当てはまらないというものである。正常な場合の冷温停止とは、炉内の冷却水温度が100℃以下に保たれ、原子炉が安定停止している状態を指す。しかし、そもそも原子炉には事故でなくても真の「停止」状態はない。

ボイラーにせよ、原動機にせよ、普通の装置機械は温度が下がるか、燃料がなくなるかすれば放っておいても安定して停止し、自然に動き出すことはない。しかし原子炉内に放射性物質があると、自然の核崩壊によって常に熱を出し続ける。これを防ぐには絶えず人工的な冷却をし続けなければならず、冷却が行き届かないと非常な高温になり、炉を破壊し、放射性物質をまき散らす。したがって、事故でなく、正常に発電を停止しても、冷却系統を停止できないのだから、原子炉が真に停止したとは言えないのである。停止できないものを停止と称することに、原子炉本来のごまかしがある。

安全宣言にせよ、今回の冷温停止宣言にせよ、宣言する者はたいていの場合、国や自治体の首長である。彼らに自分で判断できる知識があるわけでもなく、自分の目で確かめたわけでもないから、こうありたいという願いから、都合の良い報告だけを集めた単なる政治的な判断に過ぎない。

そもそも、政治家の行う宣言とは、政治的な意図を公表するもので、物理的な事象に対して行うものではない。物理的な事象は人が何と言おうと、あるがままにある。管理する者がすべきことは、宣言することではなく、事実をあるがままに知らせることである。安全宣言も、冷温停止宣言も、結局は人を騙し、人の目を真実からそらすためのものでしかない。

安全宣言については本ブログ6月30日「安全宣言は不安全宣言」にも書いた。
http://shitou23.blog.fc2.com/blog-entry-52.html
2011年12月18日


  1. 2011/12/18(日) 10:47:16|
  2. 原発
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