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縮小の時代

科学の世界リードも技術立国も必要ない

科学系34学会会長の共同声明を教えてくれた安冨さんの同じブログ記事に、共同声明を見た株式会社シロシベの園社長が出した、声明が全文紹介されている。
(http://ameblo.jp/anmintei/ 5月16日記事)

この声明は、単なる研究施設の復興にとどめず、科学や技術のあり方を根本的に見直す必要があると述べている点で、学会の声明より遥かに立派である。この中に次の部分もある:
“「世界の第一線で活躍する」といった敗戦国根性丸出しの価値観から脱却し…”

“(日本の科学研究が) 世界をリードすることにどのような意味があるのか,どこに向かってリードしたいのか…”

ここには、学問や教育はランクを付けて競うものではない、という非常に重要なメッセージがある。外国から優秀な研究者や留学生を集めてノーベル賞を獲得することや、大学の世界ランキングで上位に入ることに何の意味があるのだろうか。

本来の自然科学は、自然に対する人間の理解を深め、自然の奥深さに感銘し、人間が自然と共生するための知恵のもとになる。科学は最高の文化の一つである。

しかし、現在の科学研究の大半は技術のために行われている。技術立国は国是であり、日本に限らずどこの国もそれを最善とし、望んでいるように思える。それはほとんど自明の善であり、疑義をさしはさむ者はほとんどいない。

しかし、技術立国とは、売れる物、儲かる物をより沢山作って、より金儲けすることである。儲けた金は、より多くの物を輸入して消費することに使われる。これは結局、資源の枯渇を早め、地球環境を増々悪化させ、格差を拡大し、文明を滅ぼす。

現在の科学も技術も、金儲け、大量消費、経済成長主義に奉仕するものでしかない。このような科学や技術は、もはや人間の幸福よりも不幸を増大するだけだ。

科学や技術のあり方を見直すことは、経済や文明のあり方を見直すことでもある。あらゆる学問分野の共通の課題である。大震災と原発事故がそれを教えてくれている。
2011年5月17日

  1. 2011/05/17(火) 14:40:11|
  2. 原発
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