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縮小の時代

科学系34学会会長の声明

大震災にあたって、日本の科学系34学会の会長が連名で「日本は科学の歩みを止めない~学会は学生・若手と共に希望ある日本の未来を築く~」と題するお粗末な声明を出したことを今日の安冨歩さんのブログ(http://ameblo.jp/anmintei/)で知った。

日本化学会会長が中心となってまとめたそうだが、声明文を読んでみると、なるほど、安冨さんが言われるように、とても日本の学会会長達の英知を集めたものとは思えず、高校生の作文でもこれよりましと思われる程度である。

声明は三つの提言から成っている。 URLはここ
(http://www.soc.nii.ac.jp/jps/president/44kaicho.pdf)

提言① 1~2年の間,学生・若手研究者が勉学・研究の歩みを止めず未来に希望を持つための徹底的支援を行います;

提言② 被災した大学施設、研究施設、大型科学研究施設の早期復旧復興および教育研究体制の確立支援を行います;

提言③ 国内および国際的な原発災害風評被害を無くすため海外学会とも協力して正確な情報を発信します;

この声明に対する安冨さんや学習院大学の田崎さんの指摘は至極もっともである。安冨さんは、声明が風評被害で片づけようとしたり、研究費を出せと言っているに過ぎないと評している。

田崎さんは物理学会会長に出した公開質問状の中で、声明は研究の継続と施設の復旧をうたっているだけで、
原子力発電所事故に対する科学・技術の専門家としての(責任感、後悔、苦悩などの)意思の表明がほとんどない;
これから日本が経験するであろう厳しい状況に学会(の集まり)として如何に立ち向かうかという基本姿勢を示すことなく研究の継続と施設の復旧を謳っている。
と指摘している。URLはここ
(http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/
misc/34/shitsumonjou20110509.pdf)

今回の原発事故は、人類は科学と技術にをどのように扱うべきか、という根本的な問題を改めて突き付けている。技術を利用しているすべての人間がそれを真剣に考えなければならないし、科学や技術を専門とする者は、絶えず自ら問い続けると同時に、そのために必要な情報を一般の人々に与る義務がある。
2011年5月17日

  1. 2011/05/17(火) 14:19:38|
  2. 原発
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