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縮小の時代

「縮小社会への道」出版

縮小社会研究会から、表題の書物が出版された。縮小社会とは、いずれ破綻が確実な(すでに破綻しかかっている)地球容量を超えた物質やエネルギーを浪費して経済成長を目的とする社会ではなく、持続可能な範囲に経済や人間活動を縮小する社会のことである。この本は5人の共同執筆だが、私もその一人に加えさせていただいた。

編者 松久寛(京大名誉教授)日刊工業新聞社 1600円+税
第1章 脱原発は縮小社会への入り口(松久寛)
第2章 成長の限界点(中西香)
第3章 持続可能な社会と縮小社会(石田靖彦)
第4章 再生可能エネルギーの可能性(石田靖彦)
第5章 縮小社会の交通と輸送(石田靖彦)
第6章 縮小社会の技術(佐藤国仁)
第7章 日本経済の縮小(宇仁宏幸)
第8章 日本の社会保障の縮小(宇仁宏幸)

縮小というと直ちに文明の後退と考える人がいるかも知れないが、決してそうではない。物質やエネルギーをふんだんに、好きなだけ使うことが高度な文明ではない。逆に、もともと自然の恵みであり、誰の所有物でもなく、将来も含めたすべての人間と生物の共有の財産であり、しかも量が限られている資源を、際限なく勝手に私有財産にして次から次へと金に換えるようとすることで成り立っている現在の経済成長主義社会は、協調より競争を煽り、人間の心を賤しくし、格差を拡大するだけで、この方が文明の後退である。

縮小社会は足るを知る社会でもある。高邁な精神も、優れた文化も、日常的な幸福も、すべて足るを知ることから生まれる。良質な社会は、経済成長主義、大量消費社会からは生まれず、社会の縮小は人類の更なる進歩の第一歩である。

縮小社会について書くべきことはまだまだある。研究すべきことも多い。今回の本でも、字数の制限もあり、必ずしも言を尽くせず、言い足りないこともある。しかし、今後縮小社会という言葉が広がって一般的になることを期待する。
2012年5月5日
  1. 2012/05/05(土) 10:28:10|
  2. 政治・社会・経済
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縮小社会研究会から、表題の書物が出版された。縮小社会とは、いずれ破綻が確実な(すでに破綻しかかっている)地球容量を超えた物質やエネルギーを浪費して経済成長を目的とする社会
  1. 2012/05/05(土) 23:26:48 |
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