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縮小の時代

土地の利用効率が悪いメガソーラ

メガソーラの建設に積極的なソフトバンクが、その第一弾として7月1日に京都と群馬で新たなメガソーラの発電を開始し、その他にも建設中、計画中のメガソーラがあるという。敷地面積と発電能力が出ている新聞報道記事から、敷地面積1m2当たりの出力を当たって見ると、次のようである。

京都伏見区(第1期7/1、第2期9/1発電開始):東京新聞7/2
 合計敷地面積89000m2、合計発電出力4200kW
 ⇒敷地面積1m2当り出力47.2W/m2

群馬県榛東村(7/1発電開始):家電watch
 敷地面積36000m2、出力2400kW
 ⇒敷地面積1m2当り出力66.7W/m2

群馬県太田市(完成):東京新聞7/2
 敷地面積42000m2、うち平坦な28000m2に建設1500kW
 ⇒平坦地だけなら敷地面積1m2当たり出力53.6W/m2、総敷地面積では35.7W/m2

徳島空港臨空地区(計画):ロイターWEB3/5
 敷地面積33209m2、2800kW
 ⇒敷地面積1m2当たり出力84.3W/m2

徳島小松島港赤石地区(計画):ロイターWEB3/5
 敷地面積35000m2、出力2800kW ⇒ 敷地面積1m2当たり出力80W/m2

これらを見ると、土地1m2当りの発電能力(最大出力)は高くて80W程度、低い場合は40W以下である。日本の地上に降り注ぐ太陽エネルギーは夏至の正午でほぼ1000W/m2だから、太陽光発電では、発電効率が高くて8%程度、低い場合は4%以下である。

現在市販の太陽電池モジュールの発電効率は、メーカーによって相違はあるが、13%~17%程度である。しかし、メガソーラという「太陽光発電所」では、太陽電池パネルの他に付帯施設や作業用空間が必要なため、敷地面積当たりの発電効率は太陽電池効率の半分以下になってしまう。

日本では、太陽光発電の設備容量1kW当たりの年間発電量は平均して約1000kWhである。天候や時刻によって発電できない時間があるので、年間の平均出力は最大出力の11.4%にしかならない。そうすると、敷地面積1m2当たり80Wの設備能力でも、1m2当りの年間発電量は80kWhである。今、これを1kWh当り42円で売電したとすると、敷地面積1m2当りの年間売上は3360円となる。メガソーラ発電所の土地面積1m2当りの生産額はたったの3360円である。群馬太田市のメガソーラは35.7W/m2だから、敷地面積1m2当りの年間生産額は1500円にしかならない。これで商売がなりたつのだろうか? しかも、1kWh42円は普通の配電電力(最も高い家庭用でも24円/kWh程度)に比べても相当な割高で、この高値の買電がいつまで続くかは保証できない。高価買電を実施したドイツやスペインは短期間で行き詰まり、買電価格を下げている。
2012年7月2日

  
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  1. 2012/07/02(月) 18:06:22|
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